今日空を眺めていますと、
大きな雲がゆったりと流れていました。
まるで空から街や人を眺めているようで、
私も雲になって眺めてみたいなと思ったのですが、
でももしかすると雲は
人になって生きてみたいなと思っているかもしれないなと
思いました。
忙しそうに働く人たちや、
人間関係やお金の悩みを抱えて生きる人たち、
夢がなかなか叶わなくて壁を感じている人たちを
空から優雅に眺め、
悠々と青空を泳ぐのは気持ち良さそうです。
でも私が雲だったら、
人はいいなぁ、
大好きな人に大好きと言葉で伝えられたり、
大切な人を抱きしめられたり、
望むことを自分で叶える喜びを味わえたり、
がんばって欲しいものを手に入れる楽しみがあったりして、
と思うのだろうと思います。
苦しみや悲しみ、憎しみや苦い想いも、
誰かの温かな言葉で柔らかな涙に変わるということが
どんなことかを自分で体感でき、
人はいいなぁ、とうらやましく思うだろうと思います。
ずっと人として生きていますと、
苦しみや悲しみ、辛い思いはもうたくさん!
と思うものですが、
その裏には喜びや楽しみ、幸せ、慈しみなどがあり、
それを経験することができないのは
残念なように思います。
私たちはずっと人間として生きていますから、
そんな感覚はなくなり、
思うようにいかないことに
ストレスを感じながら生きることの貴重さや、
そのおかげで心が震えるほどの喜びを味わえる贅沢を
見失ってしまいます。
それが当たり前で、
それらが味わえない人生など普段は想像もしません。
せいぜい喜びをありがたいと思うくらいで、
もう一方の、ストレスを感じながら生きる貴重さに
感謝できる人は少ないでしょう。
才能や能力、心の広さやあたたかさ、
優しさや穏やかさ、頭の良さや仕事、社会的評価や価値、
体力や健康、家族や友達、家や貯金…
人の持っているものはたくさん目に入り、
人はつい人と比較して自分を見ては、
足りないものを見つけ、
がっかりたりしたり、
優越感に浸ったり、
本当はそんな思いがあるのにないフリをしたり、
大丈夫、自分にもあると言い聞かせたり、
足るを知ることだと無理矢理納得しようとしたり。
でもそんな人間の世界を一歩離れてみますと、
花や木にはできないこと、
水や雲や土にはできないこと、
虫や鳥、動物たちにはできないことがいっぱいで、
どれだけの自由と可能性が人にはみんなあり、
どれだけ、深い喜びや、
なかなか叶わない夢を追いかける時間が
贅沢かがわかるでしょう。
雲のように、毎日のんびりと青空を自由に漂いたい、
明日の心配もなく、老後の憂いもなく、
住宅ローンや生活費の支払い、
苦手な人との人間関係の悩みやストレスもなく、
ただ悠々と泳ぎたい、と空を見上げて思う時には、
私たちのこの一生を
どれだけ他の存在がうらやましく思い、
憧れているかを思い出し、
そんな今にあることに感謝し、
無駄にせず思い切り生きることを楽しみたいですね。
瞑想で呼吸をする時に、
その一呼吸一呼吸を感じ切るように、
この人生の今この時のすべてを
大切に味わい生きたいですね。
明日もそんな一日となりますように(^^)