今日も秋の終わりの美しい一日でした。
秋は夕暮れ、と言いますが、
日暮れが早いこの時期、早めの時間から陽が傾き出し、
ゆっくりと暮れていく空や街を眺めるのは贅沢なひと時です。
実際は仕事や家事などで、
その1、2時間、ずっとただ眺めていることは難しいですが、
それでも目を向けるたび深呼吸をして
ひと時忙しいことも手放し味わっていると、
自分が今にあることを思い出し、実感します。
昨日は久しぶりに主人と一日出かけ、休日を楽しみました。
一緒に食事に出かけることはよくありますが、
お互い仕事や趣味で忙しく、
一日予定を開けて合わせるとなるとなかなか難しく、
数ヶ月ぶり？でした。
紅葉も見頃を過ぎ、混雑も少し落ち着いた京都に行こうと
ずっと話していたのですが、
当日、彼が
「ずっと前から久しぶりに京都に行きたかったのに、
何となく今日は京都の気分ではない」と
申し訳なさそうに言うので、
それなら別に京都でなくてもいいから
今行きたい場所に行こうと、
いつもなら行き先を決めて出発するのに、
昨日は車でとりあえず和歌山から北に向かい走りながら、
大阪、京都、神戸などどこで何をしたいかを話し、
結局彼にしてはとても珍しく
牧場など広い所がいいと言うことで、
兵庫県の神戸の北にある六甲山牧場に行ってきました。
私はいつも牧場や動物、自然の中は大好きですから、
車でないと行きにくい場所に連れて行ってもらえ、
うれしかったです。
（六甲山牧場にて。谷を渡った向こうまですべて牧場で、
甲子園球場6個分の広さだそう。）
六甲山牧場は神戸から近い山の上にあり、
気候のいい休日は人でいっぱいですが、
昨日は平日でしたから人もちらほらで、
のんびりベンチに座り、
牧場内を自由に歩き回る羊たちや
広々とした景色や山や空を眺めて過ごすことができました。
牧場も人工的に作られたものではありますが、
街中に作られた公園とは違う
自然の山に囲まれている心地よさを満喫しました。
旅行に行っても、
手間暇かけ、愛情をかけきれいに整えられた
花畑や公園はとても素敵で、心が浮き立ちますし、
京都のお寺などのお庭は
自然と人のインスピレーションの見事な融合で
その世界観に時を忘れ感動しますが、
自然のままの場所は、一見よくある山や海辺で、
珍しくもなく、何もない場所のようですが、
他には替えられない素晴らしさがありますね。
絶景ポイントや有名な山や湖がなくても、
そのままで何も付け足さなくても、それがいいのです。
人も同じだなぁと思います。
名前も知らない山がそのままでその価値があり
素晴らしいように、
人も何者かにならなくても、
人に自慢できる何かがなくても、
その人であることで完全に素晴らしいですね。
（のんびり自由に過ごす羊たち。）
昨日は穏やかに暮らすたくさんの羊やヤギ、馬やウサギなど、
動物たちともすぐそばで過ごせ、
とてもうれしい時間となりました。
牧場内は牧場や山を見渡せる丘など
あちらこちらにベンチがあり、
そこでのんびり日向ぼっこをしていたのですが、
時々どこからともなく羊が現れ、
どこかへ歩いて行きました。
そんな羊をずっと見ていますと、
時々ふと立ち止まりそのまま動かずにじっとしていました。
すぐ目の前で立ち止まったままでいるので、
どうしたのだろう？とずっと見ていても、
ただそのまましばらく立ち止まっていて、
たっぷり10分は経った頃にふとまた歩き出したり
していました。
例えば昔実家で犬や猫を飼っていたことがありますが、
彼らは寝ていても人の視線を感じ取りこちらを見たり、
視線がうるさいと言わんばかりに
どこかへ移動したりしましたが、
羊は私がそばで見ていても、
まるで気にしていないようでした。
羊は人の視線や評価を気にしない達人（達羊？）
ですね。笑
身を守るために色々考えていそうな、
でも実は全く何も考えていなさそうな、
そんな羊を見ているととても癒されます。
（「何故そこで突然立ち止まるの？」「何を考えているのだろう」は、
羊の永遠の不思議ですね。笑）
人の目や評価を気にしている人のそばにいると、
独特の波動があり、それがこちらにも伝わってきます。
人からの評価を恐れていて、
それが怖いからガードをするために心を閉じている波動が、
本人が無意識でも微妙に影響し、
周りを固くさせたり、抵抗（ストレス）を生み出します。
逆に、人の目なんて全く気にしない人のそばにいると、
こちらまで心がオープンになります。
そうだ、これでいいのだ、と
自分らしさを取り戻したように感じたり、
自由になったような気がしたりします。
だから人の目や評価を気にしない人は
人から好かれやすいのだと思います。
その人のそばは心地いいですから。
（だから動物に癒されるのでしょうね。）
人の目や評価を気にしないことは、
自分にとっても大きな違いがありますが、
周りの人にとっても違いがあり、
集まる人も変わってきます。
だから人生が違う流れになります。
同じ人でもそこで違いが生まれます。
人生は能力や容姿、才能などで決まることより、
そうした様々な意識の違いが大きいと思います。
私たちはいつもお互いに影響し合っていますが、
その部分については人の影響に振り回されないで、
自分はいつも自分で心を開き、
人の目や評価を気にしないでいることを選択していきたいですね。
それは幸せであるコツです。
人から高く評価されようと、
すごい絶景ポイントを作ろうとしなくても、
そのままであることで、
それが周りの人に愛されたり必要とされたりすることにつながり、
自分も心地よく、
その心地よさに周りに人が集まってくるのだと思います。
私たちは勝ち負けや世間の物差しの上で生きなくても、
もっと楽に生きていいのだと思います。
人の目や評価を気にするより、
今自分がしたいこと、興味があること、
ワクワクすることに夢中になり、
自分であることを最大限に楽しみたいですね(^^)
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瞑想歴23年 和歌山市在住 北山裕子
東京や大阪を中心に瞑想セミナーを主催。 エネルギーヒーラー。
23才で摂食障害を治すため、 藁にも縋る思い出はじめた瞑想で
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