おもしろいもので、
自分が見ている世界や感じていること、
自分の現実を見ると、
自分にある思い込みや価値観がわかり、
「私は自分がこんな人間だと思っているのだ」と
分かります。
自分の周りの人が、
自分をどんな風に見ている（と感じている）かや、
自分の目に世の中がどう映っているかなどは、
無自覚かもしれませんが、
自分が持っているものをそのまま映しています。
例えば、
あの人は私のことをなんとなく嫌っているとか、
この人の前ではいつも以上に気合をいれてがんばらないと
馬鹿にされる、見下されるとか、
みんな私を大事にしてくれないとか、
いい加減な人を見るとイラっとするとか、
世間は厳しいとか、
人が無理をしているように感じるとか、
気の毒でかわいそうに思うなど、
そんな色んなことはすべて
自分の内側にあるものの現れです。
みんなが自分を大事にしてくれないのは、
自分が自分を大事にしていないからですし、
いい加減な人を見るとイラっとするのは、
いい加減な自分に罪悪感があるからだったりします。
仕事や恋愛などで、
自分の変わりはいくらでもいると言われたりするのは、
自分のセルフイメージが低いのかもしれません。
人や周りに対して何かモヤモヤすることがあるなら、
自分の中に同じものがあるかも？と目を向けてみると
大きな気づきがあるでしょう。
パートナーでも上司でも友達でも、
自分を大事にしてくれないと感じる時、
色んな取り組み方がありますが、
一つの方法としては、
まずは自分で自分を本当に大事にすることです。
私たちは自分を大事にしているつもりで、
その「大事にする」は甘やかすことと混同していたり、
実は全然大事にしていなかったりしますから。
（ニュージーランド 北島 ロトルア湖畔にて。）
自分を大事にするというのは、
たまに自分を甘やかしながら
無理をさせ続けることではなく、
無理をしていることを止めることです。
もう無理、イヤだ！と思っていることを
止めさせてあげることが、
自分を大事にすることです。
でも多くの人は、たまにご褒美をあげながら
都合のいいように言うことを聞かせようとします。
そうやって自分を大事にしないでいると、
あなたを大事にしない人や会社の中で
生きることになります。
世界はいつもそのままで、
嘘がなく、正直なのです。
昔、私もそんなことを痛感したことがありました。
知人でいつも私に対して、
「あなたなんかどうでもいい人だ」と言わんばかりに
釘をさす人がいて、
ちょっと心がゆるんで
親しくなれたかなと思いそうになると、
冷たいことをされたり、
きついことを言われたりを繰り返していました。
なのでその人に会う時は、
思い上がらないように、調子にのらないように、と
いつも思っていました。
でもある時、その人の前で
もうそうやって気にすることを止め、
調子に乗ったとしてもそれも自分だし、
相手がどう思おうとその人の自由だし、
私がどう思うかも私の自由ですから、
もう相手の反応を気にして
自分に無理をさせることを止め、
自分のままを受け入れ、大事にし、
リラックスして楽しんでいようと
自分にOKを出しましたら、
その時から相手の反応が変わり、
お互いにリラックスできるいい関係になりました。
その人からチクチクといつも刺さっていた棘は、
自分が自分に強いていた無理からきていたのだなぁと
その時に思いました。
それは例えば、自分の中に
いい人であろうとか、
よくできた優しい人であろうとか、
明るくオープンで、
物わかりのいいカラッとした性格でいようとか、
常識あるちゃんとした人であろうとか、
いつも笑顔で親しみやすい人であろうとか、
色んなそう思われたい自分がいて、
無自覚でもそうあるように意識していたことに気づき、
それはもうやめよう、
自分のままでいいや、
嫌われてもそれが私だ、と思ったら、
人や周りの現実が変わります。
そんな風に、
自分にある現実、
自分が見ている、感じている世界は、
完全に自分のオリジナルです。
どれだけ自分に正直に生き、
自分を大事にしているかが
自分の世界に大きく影響しています。
自分に優しくあたたかな心地良い世界を生きたいなら、
自分がまず自分に対してそうあることです。
そう生きようとすると、
頭で考えると都合の悪いことが出てきたり、
怖かったりしますが、
それでもそう生きるようにすると
驚くほど居心地のいい世界になります。
やってみると本当に変わりますから、
今生きづらいことが多い方は
ぜひ自分を大事にすることを本気でやってみるといいですよ。
人や世界を変えようとしても変わらないものですが、
自分が変われば
人も世界も瞬間で変わるのがおもしろいです。
意外と単純で素直なこの世界を生きることを
明日も楽しみましょう(^^♪
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