人は時に、
感情が暴れだし、不安がどんどん膨らむことがあります。
何気ない日常の中や、
自分が変化していく時や転機の時、
一人でボーッとしている時や、
誰かに何かを言われた時など、
きっかけがある場合もあれば、
何もきっかけがない場合もありますが、
何故だか急に不安やもうダメだという気持ち、
怒りや悲しみなどが暴れ出すことがあります。
人生でそんな自分を経験したことは
誰にでもあるのではと思います。
これは思考、頭のおしゃべりが止まらないままずっと生きていると、
そういうことが起きます。
これはエゴの声です。
頭はそうして何か問題を作りたがり、
悩みたがり、不安になりたがるのです。
今までの自分がいた場所や考え方から
離れて変化をする時に、
「元いた場所や考え方のほうが慣れていて居心地がいいよ、
知らない場所に行くなんて危ないよ、
ほら、こんなこともあるよ」と不安をあおり、
まだ何も起こっていないのにしんどくなり、
元のままでいるように
ささやく声につられてしまうことがあります。
また逆に、何も変わりない日常で、
「ここままではダメだ」と不安をあおります。
これは何か問題が不安を作っているのではなく、
実際に問題があるかどうかではなく、
エゴは問題が欲しいだけなのです。
そうなりやすい人、ならない人がいますが、
この違いは頭のおしゃべり、思考を
手放すこと、休めることができるかどうかの違いです。
このささやきは人により違い、とても巧妙で、
そうと気づかないうちに引きずられてしまいます。
不安をあおるパターン以外にも、
食べる、買うなど快楽に誘う声もあれば、
無理だよと諦めるようささやいたり、
孤独を感じ寂しくさせたり、
悲劇のヒロインになったり。
その人の一番弱いところを上手についてくるのです。
…というとエゴが悪者みたいですが、
別にそうではなく、
ただ私たちを守ろうとして心配する
過保護な親みたいなものですから、
にっこり笑って
「心配ありがとう、でも私は大丈夫だから。」
「でも私はこうしたいから。」
と言い切ればいいだけです。
（北海道 帯広 六花の森にて。）
ただ一番難しいところは、
心に浮かぶ不安、辛さ、寂しさなどが、
エゴから来ていると自覚できるかどうかです。
それに気づくことができれば、
振り回されずに対処でき、
そんなささやきも怖くはないのです。
そのためには客観的になることが一番大切で、
（客観的になるには自分のエネルギーを
常にできるだけいい状態で整えておくことです。）
突然やってくる不安や寂しさなどに
どっぷり浸り振り回されずに、
「あれ？状況はたいして変わっていないのに、
何故今こんなに心が騒ぐのだろう？！」と
気づくことです。
そう考えてもまだ心はますます大騒ぎをして、
そんなことを考えられないようにしますが、
それに乗ってしまわないで、
暴れる心を一歩離れて「暴れているな～」と眺め、
それから「うん、まあそうかもしれないけれど、
疲れたからもういいよ。
私は何にしろ人生楽しみたいから。」
と言い切ればいいのです。
この「楽しみたい」と言う言葉もポイントです。
考えたあげく、「こちらの方が正しいと思うから」とか、
「こうすればうまくいくはず」などの理屈では、
なかなか暴れる心は静まりにくいです。
何故なら更に反論してくるからです。
無視するのも声が大きくなるだけなので難しいでしょう。
でも、その声を正論や常識などを超えた
「楽しみたい」という気持ちで答えると、
エゴは反論できなくなります。
これは人生を軽やかにする魔法の言葉です。
どんなに難しい問題も、正論も超える
人生哲学だと思います。
心に不安が押し寄せてきた時や、
寂しさや苦しさに捕まった時は、
まずは客観的になり一歩離れて
「ああ、思考が悩みたがっているのだなぁ」と眺め、
「もういいよ、楽しいほうを選ぶから。」と言って、
「そんなことより今日を楽しもう！」と心を開いてみてください。
急には楽しめないなら、
運動や掃除をしたりして、
少しの間そこから離れるといいですね。
そして瞑想をするといいですよ。
これが一番思考、頭のおしゃべりを手放し、
エゴから離れるいい方法です。
不安や悩みが湧いてきて、
感情が暴れる時に、
それに振り回されず、
自分の中で起こっていることに気づき、
心を開いて楽しんで生きましょう(^^)
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