子供の頃は大人になると同じ毎日の繰り返しで、
挑戦や冒険などはなく、
大きな変化もなく、
平凡で、でも安心できるいつもと同じ毎日を
ただ過ごしていくのだと思っていました。
子供の頃の私はそんな大人になるのが普通で、
それに対して特に不満もなく、
ちょっと退屈そうだけれど
むしろそんな風に早く落ち着きたいなと思っていました。
早くそんな安心できる環境を
手に入れたいと思っていました。
でも実際に大人になってみると
思っていたものとは全然違うことを知りました。
これは人によるのかもしれませんが、
アラフィフになった私の毎日に
ずっと変わらない安定や同じことの繰り返しはなく、
子供の頃より、20代の頃よりむしろ不安定で、
変化や挑戦がたくさんです。
大人になって自由が増えた分、選択肢が多様化し、
思いもよらなかった道があるのだと知りました。
それでも別に何か人とは違う特別なことをしたいとも
思っていませんでしたから、
(むしろ逆で、普通に暮らせればいいなと思っていました。)
無謀なことや変わったことをする気もありませんでしたが、
でも振り返ってみると
なんだか随分普通からは離れた人生になっていて
自分でもびっくりです。
例えば事実婚をしていたことや、
離婚して同じ人と再婚したこと、
自分でセミナーなどの仕事をしていることや、
今の日常の生活や食事なども、詳しくは書きませんが、
普通とは言い難いだろうと思います。
普通とは何か?などは今回はさておき、
そんな思っていた大人とはちょっと?違う毎日が、
私は気に入っていて、おもしろいなと思います。
ところでみなさまは挑戦をするのは好きですか?
私は若い頃は嫌いでした。
挑戦なんて、失敗は怖いし、
失敗をして恥をかきたくないし、
できなくて情けない思いをしたくないし、
不確実なことはしないにこしたことはない、
と思っていました。
私の父は公務員で、母は専業主婦で、
そんな中で育った私は人生は安全第一、
平凡万歳と思っていました。
また自分自身も平凡だから
それが無理がなく自分に合っていると思っていました。
でも今は挑戦や変化、冒険が大好きでワクワクします。
これは突然そんな風に思うようになったわけではなく、
人生で何度も何もかもを手放す経験をしたことから
変わってきたようです。
最初は一度目の結婚に失敗したことでしたが、
その後にも仕事や離婚などで
何度も何もかもを失う経験をし、
強制的に自分の持っている暮らしや仕事などを
引きはがされたことでたくさん泣きながら、
でも気づいたことがあったからです。
それは、本当に大切なものはなくならない、
ということです。
この「本当に大切なもの」というのは、
自分が思っている「大切なもの」とは
ずれていることが多く、
失った時は、
絶対に失くしたくないと思っていたものを失った、と、
失望のどん底に落ち、
取り返しがつかない事実を受け入れることに精一杯で、
ただ諦めるしかないと自分に言い聞かせていたのですが、
後になって思うと、
あんなに絶対に失いたくないとしがみついていたことは
なくなったけれど、
あれもこれも何もかもなくしてしまったと思ったけれど、
でもよく考えてみると
実は残っていたものがあった、と気づいたのです。
失いたくないとしがみついていたものは、
例えば、仕事や収入、今の暮らしや生活、
恋人やパートナー、友達、
安心や安定、信頼、
やっと手に入れた人からの評価などでした。
それらは本当に失いたくないものでしたが、
それを失った後、
少しずつ新しい人生、暮らしを始めていると、
ふと「ああ、これは残っていたのだ」と
気づくものがたくさんあり、
それは失ったものより
ずっと大切なものだと気づきました。
何もかも失くしたと思っていたのに、
そこには経験から学んだことや、
今までになかった視点や発想、
自分の底力や強さ、
今までにはなかった優しさなどがあり、
よく考えると、去っていた人たちより、
今変わらずに自分の周りにいてくれる人の
尊さに気づくことも何度もありましたし、
去っていった人が残してくれたものに気づいたりもしました。
仕事を失ったことで強制的に始めた新しい仕事で、
自分の可能性が広がったり、
今まで知らなかった自分の個性や能力に気づいたり、
収入がなくなったことで暮らしが変わり、
なければ困ると思っていたけれど、
実はなくても問題ないことに気づいたりなど、
大きなものを失うほど、大きな発見があり、
自分にとって本当に大切なものは何か?を知り、
本当の自分を知ることができると知りました。
人生で何かを失う時は、
本当に大切なものに気づく時、
人生の大きな手放しは、
本当の自分に気づく時で、
そこには手放した分、大きなギフトがあるのだと知りました。
それでも若い頃はやはり失うのは怖くて、
イヤで、不安で、
そうはなりたくないと心底思っていましたが、
何度も経験するうちに、
手放して身軽になり、
リセットして新しい自分が生まれることに
ワクワクするようになりました。
全く不安ではない、ということではありませんが、
不安よりワクワクが大きくなったのです。
それは計画のない海外一人旅に出る時のようで、
本当に大丈夫だろうか・・・と不安もあるのですが、
どこかで新しい冒険が始まることにワクワクしていて、
何も先が分からないことや、
そんな旅に出る旅人になることが楽しみなのです。
そして何より、
今あるそれなりに安定した暮らしや、
ストレスは感じるけれど、別に嫌いというほどではない仕事や、
ちょっと面倒だなと思いながらも
こんなものかと受け入れている付き合いなどで作られた毎日より、
やってみたいけれど失敗するかもしれない挑戦や、
興味はあるけれど何の役にも立たないこと、
やって後悔するかもしれない憧れることなどに飛び込むと、
他の方法では手に入れることが難しい
とっておきのギフトが手に入ると気づきました。
それは、自分が大好きになる、ということです。
失敗が怖くて、
抱えたたくさんの物を失いたくなくて、
やってみたいけれど失敗するかもしれない挑戦や、
興味はあるけれど何の役にも立たないこと、
やって後悔するかもしれない憧れることなどに
飛び込むことを諦めると、
無自覚かもしれませんが、自分にがっかりしたり、
人生がつまらなく感じたりします。
でもそこで飛び込むと、
うまくいくかどうかや、結果がどうかに関わらず、
自分のことが大好きになります。
これはプライスレスの宝物だと思います。
逆に考えると、自分のことが大好きと思えない人は、
挑戦をしていないからかもしれませんね。
やろうかどうしようか迷う時や、
望む結果が出せるか不安で飛び込むことを躊躇する時、
失うことの多さにひるむ時は、
やって大丈夫かどうかや、
結果を出せるかどうか、
本当に幸せにつながるのか、などを悩むのではなく、
やる自分とやらない自分を想像して、
やらない自分の人生がなんだかつまらないなと思ったり、
やる自分にワクワクし、そんな自分っていいな!と思うなら、
それはGO!だと私は思っています。
そんな時に頭でリスクやリターンを考えて、
かしこく無難に安全な選択をしても、
自分のことが好きになれないからです。
自分が嫌いにはならなくても、
自分がつまらなく感じたり、
自分にガッカリするのと、
自分が大好き!と思うのは全然違うのです。
それだけでも挑戦する価値は大きいと思います。
もし今挑戦するかどうかや、
選択で迷っている方は、
どちらを選ぶ自分にワクワクするかを考えてみてください。
どちらを選ぶとうまくいくかや、
どちらを選ぶのが正しいか、正解か、ではなく、
自分が大好き!と思える方を選んでみるといいと
私は思います。
人は魂の根っこは美しいものです。
もし自分勝手だから、などの価値観で躊躇しているなら、
そんな心配はいりません。
自分が本当にワクワクし、自分が大好きだと思える方向なら、
それは自分の魂に沿った選択で、
それでいいのだと思います。
ぜひこの選択基準を覚えておいていただき、
これからの人生で道に悩む時は、
思い出していただければと思います。
みなさまの人生の選択が
自分らしくワクワクし、
大好きな自分で生きる道でありますように。
オンライン個人セッションのご感想