先日から久しぶりにお出かけ中なのですが、
その時に久しぶりにある指輪をつけました。
その指輪は、
もう15年以上前に一目ぼれして買ったもので、
そんなに高価なものではなかったのですが、
当時離婚をして極貧生活をしていた私には
かなり思い切った買い物でした。
普段あまりアクセサリーなどに興味がなく、
アクセサリー売り場を見ることもなかったのですが、
その時たまたま通りがかり、珍しく目に留まり、
初めて指輪に一目ぼれしたのです。
その時一緒にいた当時の恋人（今の主人）は、
クリスマスプレゼントに買ってあげようかと
言ってくれたのですが、
「いや、これは自分で買いたいから買わないで」
とお願いしました。
離婚をしてもう数年経っていて、
ずっと居候生活でお金がなく、
指輪など買う余裕もなかったのですが、
本当に好きになったものを
どうしても自分の力で手に入れたかったのです。
それまでは親や結婚相手などに頼って暮らしていましたが、
一人になり私の中で初めて自立する意識が強くなった時で、
初めて欲しいものをプレゼントしてくれるというのを
断った時でした。
この指輪を手に入れるため、
それまでピアノの仕事しかしていなかったのですが、
初めて事務のパートで働き、
貯めたお金で買ったことを今もよく覚えています。
たかがアクセサリーのために、
生活費もままならない中で、
わざわざバイトまでして買うなんて自分でも驚きでしたが、
今でも見るたび
自分で生きると決めた強い気持ちを思い出し、
買ってよかったと今も思います。
ただそれを手に入れたいだけなら、
例えばそれがモノでも夢でも、
自分で買おうと誰かに叶えてもらおうと
どちらでもかまわず、
叶えば素直にうれしいですが、
自分で手にいれてみたいと思ったことを
自分の力で手に入れる喜びは、
ただ叶えばいいというのとは違う
叶える喜びがあり、
それもまた人生の楽しみだなと思います。
私にはそうした象徴的なアイテムが他にもあと2つあり、
（ピアスと腕時計）
どれも普段あまり興味がないものなのですが、
だからこそ私にとっては特別なものです。
ピアスはモノではなく、耳に穴を開けるときに
「今から人生を変える」という
覚悟と意思表示のような気持ちで開けました。
これは自分にとっての宣言のような気持ちでした。
迷信かもしれませんが、学生の頃、
ピアスを開けると人生が変わると聞いたことがあり、
開けるなら人生を本気で変えたい時にと
なんとなく思っていました。
27歳で離婚をした時に人生で今がどん底だと思い、
「今だ！」と思い、開けました。
なので今でもピアスをつける時には、
私が創る人生を生きる、という気持ちになります。
腕時計は40歳になった時に買ったのですが、
この時も一つの大きなターニングポイントで、
「生きたい自分を生きる」と心に決めた象徴として
時を刻む時計を買いました。
（宝石がついているような豪華なものではなく、
実用的なものです。）
今も時計を見るたび、
40歳の頃のことを思い出し、
これまでの数年を想い、
それが私の背中を押してくれます。
私にとってこの3つのアイテムは
自分の人生への意思表示の象徴です。
その一つの指輪を今日は久しぶりにつけ、
当時のことを懐かしく思い出しました。
見るたびに当時を思い出し、
初心に戻るような気持ちです。
どうやって手にしたか、どんな思いで手に入れたかは、
何年経っても消えず、
この3つはいつも私を励まし、勇気を送ってくれます。
アクセサリーはたくさんはいらないので、
次に買う時は
また何かそんな気持ちになった時だろうなと思います。
こうしたものは自分だけの宝物で、
何歳になっても大切にしていきたいと思います。
そんな物があって幸せだなと思いますし、
もしそれらの物自体がなくなったとしても、
私の心の中にずっとあり続けるだろうと思います。
みなさまにとっていつも勇気を与えてくれる物はありますか？
明日はそれを身につけたり、そばに置いて
すごされてみてはいかがでしょうか。
明日も勇気をもって世界に踏み出す一日となりますように。
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