ふと思ったのですが、
人っていろんなことに
意味や価値、理由をつけようとしますよね。
例えば、
この出来事が起こったのはどんな意味があるのか？
と考えたり、
好ましくないことがあった時には
自分の行いを振り返り、
不摂生をしているからだとか、
日頃の行いが悪かったから？とか、
色んな理由を考えます。
何かが起こったのには理由があるはずで、
それでなければ納得できない、と思うのでしょう。
そんな風に、何かがあった時に俯瞰してみるのは
気づきにつながることも多いですが、
時には、特に何もない時ですら、
そこに価値を与えたがったりします。
例えば、わかりやすいのはお金を使った時などで、
大切なお金を使ってよかったのだ、
正解だったと納得したくて、
そこに価値を探します。
その他にも、好きなことをしている時、例えば、
旅行に行った時、
誰かに会った時、
本を読んだり音楽を聴いている時、
中にはボーッとしている時間にも
価値を与えようとします。
これをしたことでこんな効果があった、
リラックスしたおかげでこうなった、など、
価値、利点、意味を無意識で求めていたりします。
無自覚で頭、思考が「何か」を欲しがっていて、
例えばボーッとすることは
無駄ではない、悪いことではない、と
自分で思いたいからであったりし、
それは裏返すと、
ボーッとすることは無駄なことだ、
時間を浪費してはいけない、
役に立たない自分では見捨てられる、
などの思いがあるからかもしれません。
脳や思考、そしてエゴは、
問題を見つけ、何とかしたがる性質があるようです。
絶え間なく何かを考えずにはいられず、
考えることがなくなると
問題をわざわざ自ら生み出したりもします。
現実世界で起こる困ったこと、辛いことなどは、
実はそうした思考やエゴが
自分で創ったものだったりします。
思考やエゴはどうしてそんなことをしたがるのか？
と言いますと、
ヒマに耐えられないのです。
苦しいことや辛いことより、ヒマが一番嫌で怖いのです。
お金がない、
家庭内で問題が多い、
浮気をする、
健康上で問題があるなども、
もちろん全てがそうと言うわけではありませんが、
思考、エゴが暇がイヤで生み出していることは
思う以上に多いです。
それが彼らの仕事で、
プログラムなのかもしれませんが、
そんなプログラムを勝手に発動されると
困りますよね〜。苦笑
思考をたくさん使うことが
頭のいい人がすることで、
頭を使わないで生きるのは馬鹿だ、
犬や猫と人間は違うのだ、
思考することこそが人間が他の動物とは違うところだ、と、
そこに価値を与えることで、
自分に価値を感じて生きると、
思考することがなくなることが恐怖で、
だから思考する問題がなくならないように、
現実にトラブルを生み出したりします。
これは潜在意識で思っていることで、
無自覚で思っていますから、
自分では自覚がないものですが、
こういう人は現在には少なくありません。
（少なくないどころか、実際はかなりの割合だと思います。）
こういう人は
思考すること、頭のおしゃべりが止まらず、
今ここに生きていることをただ味わう、
ということが苦手です。
「何か」がないと落ち着かず、
その何かに意味や価値を与えなければ納得できないのです。
でも電気製品などでもそうですが、
例えばエアコンが正常に使える時というのは、
動いていることではなく、
スイッチを入れたら動いて、
スイッチを切ったら止まる状態が正常です。
動きっぱなしで止まらないのは故障です。
人の思考も、使いたい時、必要な時に使え、
必要ない時にはオフになるのが正常なのです。
（長野 車山山頂からの眺め♪）
私は物事を前向きに、ポジティブに眺め、
心軽やかに生きられるといいなと思っていますが、
それは目の前の出来事を、
思考により強引にポジティブに価値をつける
ということではなく、
心を開くと自然に視点が変わり、
物の見方が変わるよね、という感じです。
その感覚での気づきをここで書いています。
やっていることは似ているようで、
それは全然違うことです。
現代人の思考は、
暴走して止まらないまま使い続けている状態
なのかもしれません。
その状態にあると、
現実に不安や心配が次々に生まれ、
老後が心配だ、
自分や家族の健康が心配だ、
お金がなくなるのではと不安だ、
仕事がなくなったらどうしよう、
いつか愛する人に捨てられるのでは、など、
問題はなくなることがありません。
それはそうですよね。
だってヒマが何より怖い思考が、
休まず問題を生み出すという仕事をしているのですから。
彼らはよく働いていい仕事をしていますね！笑
ではその思考をどうすれば止められるのかと言いますと、
瞑想をするといいですよ。
瞑想は思考を少しの間止める時間です。
ずっとスイッチをオフにできないままだった思考は、
すぐには静かにはなりませんが、
毎日続けていると最初はほんの一瞬
オフにできるようになってきます。
そして慣れてくると一定の時間オフにできるようになります。
もっと慣れると、
瞑想をしていない時でも、
自分で意識的にオフにできるようになってきますし、
バランスが整ってきますと、
自然に必要な時に切り替わり、
必要ではない時はオフになります。
短い時間でも思考の暴走を止めることができると、
不安や心配事が自然と浮かばなくなってきます。
思考に不要な仕事をさせず、
安心して休ませてあげることができるようになると
そうなります。
本当は思考だって
無理に問題を創り続けたりしなくていいなら、
その方がいいのですから。
そうして思考を酷使しないでいると、
本当にじっくり考えたり、
向き合ったりする必要がある時に、
スッキリとした思考で考えることができるようになります。
使うべきところで、
ベストパフォーマンスが発揮できるようになります。
よくありますよね、
あれもこれも考えなくては、決めなくてはと思っているのに、
頭が色んなことでいっぱいで
考える前にもう面倒で疲れて、決断できず、
考える気になれず、
ずっと後回しになっている、というようなことが。
それは余計なことに思考を使い過ぎているからです。
それをやめてあげるだけで
ずっと思考はクリアに働くようになります。
そんな状態の自分で日々を生きられるようになるには、
瞑想がとてもおすすめです。
そして日常的に、何かをすることに
常に意味や価値を持たせようとしない、探さないで、
ただ楽しむこと、
ただ喜び、味わうことです。
今を、この瞬間にしていることだけを
純粋に楽しむことです。
それをしている時、
本当の自分を生きることができ、
本当の愛や幸せを体験できます。
人はすぐに、ついその自分を見失います。
特に現代は、常に情報が流れ込んだり、
スマホをつい触ったりして思考スイッチが常にオンになり、
思考が暴走しやすい世界です。
だから毎日そのことを思い出し、
自分を整えるといいですね。
思考は悪者ではなく、
それがあるから人間は他の動物とは違い、
ここまで世界を広げてきました。
でもそれだけでは限界がありますし、
人間の良さをベストな状態で生かすには、
思考を休めることを学び、
ヒマに耐えられない思考が生み出すものに
振り回されて生きるのではなく、
私たち自身が思考の使い手となり、
思考や感覚、精神、肉体、エネルギーなどの全体的な自分で、
この人生を、世界を楽しみましょう。
それは思考が捉える世界より、
ずっと柔軟で、自由で、優しくて、美しいものですよ。
これからの毎日をそんな自分で楽しんで生きましょう(^^)
p.s.
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