この季節は6時前くらいから
ゆっくりと空が柔らかい色をおび始め、
移り変わっていく様子を眺めるのが大好きです。
家からは夕陽は見えませんが、
リビングの窓から見える木の葉や雲が
だんだんとピンク色に染まり、
空の色が変わっていく様は夢のように美しいです。
家の中は気づけばすっかり薄暗くなっていますが、
7時を過ぎまで電気を点けずに自然が見せてくれるドラマを
最後まで味わうことの贅沢さを楽しみます。
この移り変わるスピード、この変化の様が
自然なのだなと感じ、
バタバタと慌ただしく
先手を打とうとすることのもったいなさを知ります。
せっかくの美しい夕暮れ時も、
さっさと灯りを点けてしまうと外が暗く見え、
その微妙な移り変わりを見ることができなくなります。
暗さ加減がちょうどいいから、
暮れていく空や、その下で見えるものの輝きが見られます。
人生も同じことですね。
まだ暮れてもいないのに
(今は苦しく不幸なわけではないのに)
暗くなった時(何かを失った時)の心配ばかりして、
少し暮れかかったら(失いかけたら)
慌てて電気を点けなくては!(あれこれ手に入れなくては)と焦り、
一時も今より暗く(不幸に)ならないように気にする人は多いです。
まるで、華やかで煌々と明るいのはいいことで、
影や薄暗いのは良くないことと思っているようです。
夏の昼間のような燦々と明るいのも確かに爽快ですが、
夕暮れの仄暗さの中でしか知りえない味わい深さがあるのに、
それを恐れるのはもったいなく残念なことです。
(ハワイ オアフ島のホテルの部屋から。)
人生でも光と影の波があり、
それを経験すると人は、
光の中にいる時に影になったらどうしようと不安で
しがみつこうとし、
影になったら自分は不幸で、
ここからはい上がらなくてはと焦ります。
これでいつ心から安らぎ幸せになれるでしょう?!
確かに、私も影の時期の辛さを経験し、
それはよくわかるのですが、
幸せにしがみつき維持することに必死である限り、
本当の幸せには遠いように思います。
幸せがよくて不幸が悪いという考え方は、
昼間がよくて夜が悪い、
晴れがよくて雨が悪い、というのと同じで、
その考えが不自然だということがわかります。
日が沈む間際にだから見える神々しさがあり、
夜明け前の永遠に続くような闇が白み始める時に知る
遠い光の気配に希望を感じ、
仄暗い時期にだからこそ見える
思いやりや笑顔など心に響くものに気づき、
真っ暗な中で余計なものが見えないから見つけられる
人や自然の優しさや愛があります。
ただただ明るいだけでは見つけられない宝物が、
光の加減の変化で無数に見つけることができます。
人生を通してずっと光と影の波がない人はいないでしょうが、
もしいたらそれは例えずっと光の中でも
あまり幸せではないのではないかと思います。
とはいえ、きれいごとではなく、
確かに影の時期は辛く苦しい想いもしますから、
あまり深い闇が長く続くと大変だなとは思います。
闇があるのもいいですが、
またその波を超えていくために、
光の中にいる時も光に溺れずにいることが
大切だと思います。
(不安に溺れないことも大事です。)
光の中にいる幸せに感謝をしながら、
浮かれてしまわないで、
光だけを見て心ない人にならないように、
光で見えにくい陰影の部分を大切に感じ取りながら
生きるといいように思います。
簡単に言えば、人や自然の優しさや愛に鈍感にならないで
感謝をすることです。
それを見失うから闇が必要になるのですから。
「この人は光の中にいては大切なものが見えにくいようだから、
暗いほうが見つけやすいだろう」ということで
影になるのです。
闇が深いほど小さな光(愛)も見つけやすくなりますから。
すべては私たちの魂の成長のためで、
神様や宇宙の愛なのです。
ですから、もし影や闇にいるなと思うなら、
大切な宝物を見つける時です。
それはあなたが他の誰かより未熟だからそうなったのではなく、
今のあなたなら見つけられるから
やってきた機会です。
前の光に戻る道ばかり探していないで、
顔を上げてみてください。
光の中では見つけられなかった星の輝き(人生の宝物)が
たくさん見つかるはずです。
その星の輝きの美しさに心から感謝できる時、
夜明けがまた巡ってきます。
次に見る光の世界は前よりずっと美しいことに気づくでしょう。
すべては私たちが愛を学び幸せへと続く道なのです。
影になることを恐れ、
なんとか灯りの下にいられるよう
策を弄してしがみつかないで、不安になって怖れないで、
光の中では幸せを味わい、その陰影を見て学び感謝し、
影になれば素敵な宝物探しを楽しみましょう。
仄暗い夕暮れ時にしか見られない美しさを
ゆったり味わうように、
人生を味わえる人でいたいですね。
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