今日は晴れやかな青空と太陽の光があふれる
気持ちのいい春の一日でした。
満開の桜もそろそろゆっくりと散り始めたようで、
街を歩くと風に乗って花びらが流れてきて、
なんとも美しいです。
毎年桜を見るたびに思いますが、
桜は手放すのがとても上手ですね。
咲いたと思ったら握りしめず、
しがみつかないで、
風の流れのままに
優雅に惜しみなくその美しい花びらを手放していきます。
私が桜なら、
まだ咲いたところだから
もう少しこのままでいたい、と、
ねばりたくなりそうですが、笑
こんな青空の美しい日に、
風に乗せ花びらを自然のままに自由にしてあげ、
その姿がなんとも潔く美しく、胸に響きます。
（今日の京都 平安神宮にて。）
「自然」という言葉を、私たちは普段
植物や山や海などの意味と、
あるがままという意味でよく使いますが、
辞書で調べると、
「人手を加えない、物のありのままの状態・成行き。
この世のあらゆる物の総称。」
とあります。
人は生きていると
いつの間にか自分の意識、思考で
自分も周りも、起こる出来事も、未来も、
コントロールしようとしてしまいますが、
植物や海などの自然は、
先を見越してどうにかしようとしたり、
人や周りからどう見られるか、どう思われるかなどを気にせず、
本来の姿のまま、ただ在ります。
そしてそれが私たちの胸に響き、
ただただ美しいと感動します。
（左近の桜も満開となり、少し散り始めています。）
私たち人間は、
愛されたい、愛されようとして
自分を隠したり、いい人らしく振る舞ったり、
嫌われるのが怖くて
本当のことが言えなかったり、
未来が不安で物事をコントロールしようとしたり、
失うことが怖くて握りしめたりと、
色んな人意で行動したり思考したりしています。
でもそれはまさに不自然で、
きっとそれをやめるほど、
私たちも本来の姿、自然の一部になっていけるのでしょう。
（平日は人もまばらでのんびりできます♪）
「自然とはこの世のあらゆる物の総称」
と辞書にあるように、
「自然」には人間も含まれ、
そうあることが本来の私たちの姿なのだと思います。
そうあることで人も木々も花も、
海や川も森や動物たちも、
街も物も、システムも、社会も、国も、
全てが自然に調和し、
無理や不自然さのない世界になっていくのだろうと思います。
（左近の桜と応天門。）
ということは自分が本来の自分であることが、
地球にとっても世界にとっても調和した状態で、
調和した状態、自然な状態は、
自分も、周りも、世界や地球にとっても、
心地よく、ストレスがない状態だということですね。
でも私たちの社会では、
自分らしく本来の自分を生きる、というと、
自分勝手、わがままというイメージがあったりします。
しかしそれは全く逆で、
自分らしく生きるとは、元々の自分を生きるだけで、
それが自然であり、
それが人や存在するすべてと自然に調和する在り方で、
そうあることが世界にとって最もストレスがなく、
喜ばれる姿で、
最も人や世界に貢献できる状態なのだと思います。
（手前の桜のようなものは、桜みくじが結ばれたものです。
まるで桜のようで可愛いですね。）
そんなありのままの自分を素直に生きることが難しい
大きな理由の一つに、
人は植物や他の動物とは違い、
時間の概念があるからかなと思います。
人間には過去や未来という時間の概念があります。
植物にそれがあるのかどうかわかりませんが、
動物でも脳が発達している動物ほど、
時間感覚があるように思います。
例えば、虫や魚より、
犬や猿の方が、
時間感覚があるようで、
犬は大好きなおやつを
大事に隠したりすることがありますよね。
あれは「後で」という意識があるからで、
（でもよく隠したことを忘れていたりしますね。笑
そんなところがまた可愛いですよね♪）
この感覚が強くなるほど、
未来が不安になり、
どうにかしよう、蓄えておこう、となるのでしょう。
だからと言って
私たちは時間の概念をなくすことはできませんが、
でもそれに縛られすぎていることに気づき、
今を生きること、
今にあることに意識を向けていくことで、
自然な流れで自分らしくあることが
できるようになっていくのではと思います。
「自分らしくあろう、あらねば」とコントロールするのは
これもまたどこか不自然ですものね。笑
そうして今にあり、
自分のありのままを生きる時、
人は最も人や環境、世界や宇宙に貢献でき、
喜ばれる存在として生きることができるのだと思います。
（平安神宮前 岡崎公園の枝垂れ桜。）
いい人であろうとか、
人や社会に迷惑をかけてはいけないとか、
何者かになろうとか、
必要とされる人にならなければなどと考えて、
自分を生きることを見失わないで、
桜があるがままに、
惜しみなく花びらを手放すように、
私たちもあるがままの自分を生きていきましょう。
それが一番美しく、
人や世界に喜ばれ、
全てと調和した自然な姿なのですから。
自然はいつも私たちに大事なメッセージを届けてくれますね。
でもきっと彼らは
何かを教えてあげようなんて思ってもいないでしょう。
でもあるがままの姿で生きる時、
自然に与えているように、
私たちも自分のままをただ生きることで、
人に与えることができ、
喜ばれ、
誰かの心に響くものを届けることができ、
豊かに生きるのだと思います。
そんな毎日を生きていきたいですね。
明日もありのままの自然を生きる一日を(^^)
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