昨日までの雪も止んだ今日は
柔らかな冬晴れの一日でした。
澄んだ青空も浮かぶ白い雲も優しくて、
穏やかな空気が心地いいです。
今日も仕事の合間に鴨川をお散歩していますと、
鴨たちがゆったりと川に浮かんでいました。
雪が降るほど寒いのに、
鴨たちは冷たい川にずっといて寒くないのかしら？と思い、
ネットで調べてみましたら、
カモにはワンダーネットという組織があり、
足に向かう動脈の熱を心臓へ戻る静脈に移し、
足だけ冷たい血液を流すことができるのだそうです。
この熱交換システムによって、
足がどんなに冷えても、
身体は暖かいままでいられるそうで、
カモは水中の足から熱が奪われないので冬でも平気なのだそうです。
すごいですね〜！
私たち人間から見れば、
こんなに寒いのに、冷たい水の中にいて気の毒に、
さぞ冷たいだろう、と思ったりしますが、
鴨たちは別に平気なのですね！
（そうでなければわざわざ水の中にいませんよね。汗）
そんな鴨たちのことを知り、
人間同士でも同じだなぁと思いました。
人も、自分ではない誰かのことを
自分の価値観で勝手に気の毒がったり、心配したりして、
こうした方がいい、ああした方がいいと
口を出したくなったりします。
何歳くらいまでに結婚した方がいい、
子供を産んだ方がいい、
ずっと独身で一人なんて寂しいだろう、
老後きっと孤独だろう、
不安定で収入が少ないなんて気の毒に、
何もない田舎に住んでいるなんて
さぞつまらないだろう、
人だらけの都会に住んでいるなんて
さぞ息苦しいだろう、など、
本人はそんなこと気にもしていないかもしれないのに、
むしろそこに価値を感じているかもしれないのに、
勝手に自分の価値観で推し量って
人を気の毒だと思ったりします。
そして親しい人であるほど、
自分が勝手に問題だと感じていることを
どうにかしてあげようとしたりします。
自分のいい歳になった子供に、
早く結婚しろ、子供は早く産んだ方がいいと言ったり、
したいことより、
いい成績をとっていい大学に行ったり、
安定した仕事に就くように言ったりなどは
よくあることですよね。
（ニュージーランド クライストチャーチの
ヒースコート川にて。
2組のペアがいつも仲良く川沿いにいました♪）
それは大事だから、幸せになって欲しいからですが、
でも例えば、鴨に、
冬は水が冷たくて寒いだろうからと
暖房の入った部屋に保護するのは親切か？
と言えばそうではなく、
彼らは冬でも川にいるのが自然で幸せです。
それを人間の価値観で暖房の入った部屋に押し込めるのは
ただの自己満足で、迷惑でしかありません。
同じように、人も人それぞれ好きなようにさせてあげるのが
一番の親切で、
大事にしてあげることのように思います。
幸せでいて欲しくて、
何か役に立ちたいなら、
鴨なら、彼らの住む川に
彼らの食料となる水生植物，水生小動物が自然に生きられるように、
彼らが居心地良く暮らせるように、
川をきれいに保つようにするように、
子供や親、パートナー、友達など
大事な人に幸せにいてほしいなら、
その人がその人らしくいるために
何ができるかを考え、
大事にしたい存在が、
その人らしく生きやすように
自分にできることでサポートできるといいですね。
それは自分がそう思うからそうするのではなく、
その人が何を望んでいるのかに沿って考えることが
大事だと思います。
ちょっと考えてみれば当たり前のことですが、
でも人はつい自分の価値観で人のことを心配したり、
不幸になると決めつけたり、
気の毒がったりしがちですよね。
今年は雪が多いようで、
雪国に住むのは確かに大変なこともあるかと思いますが、
雪が多い場所に住む私の知人は、
虫が苦手だから、
どんなにみんなが快適だと言っても、
暖かい場所には住みたくない、ここがいいと言います。
みんなそれぞれいろんな価値観があって、
世界はそれをいろんな風に楽しめるようにできていますから、
それぞれに自由に選べばいいですね。
人の心配をするより、
自分が自分の毎日を夢中で味わって生きればいいですね。
鴨川にいるカモたちも、
種類により、年中ここにいるものもいれば、
秋に日本に来て、春に去っていくものもいます。
私たち人間も、色々あっていいですね。
人の心配や気の毒がることより、
自分の今を喜び楽しんでいきましょう。
明日もそんな一日を(^^)
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