今日も春らしい美しい一日でした。
風が桜の花びらを運びながら、
停滞しないようエネルギーをバランスよく
流してくれているようでした。
奈良の吉野の桜ももう上千本まで満開だそうですね。
あの山を渡った風が少しはここにも
届いているのかしらと想像すると、
なんだか吉野の山の香りがしてくるように感じ、
エネルギーも満ちてくるようです。
80kmくらい離れていますが、人のイメージや感じる力に
現実の距離は関係ないですね。
吉野の見事な桜色の山々をまたいつか見に行きたいです。
さて、人の脳は否定語を理解しないという話を
聞いたことがある方も多いかと思います。
例えば「桜を思い浮かべないでください」と言われたら、
一瞬桜を思い浮かべ、
それから桜を打ち消す作業をするのではないかと思います。
（今一瞬、桜を思い浮かべませんでしたか？！）
同じように「ハンバーグのことを考えないでください」
と言われると、
ハンバーグが一瞬頭に浮かびます。
私たちの脳は否定語云々以前に、
パッと聞いた言葉をすぐにイメージしています。
ですから否定語は、一旦思い浮かべたことを
打ち消す作業をすることになりますが、
意外と一度浮かんだことを打ち消すのは難しかったりします。
例えば苦手な虫やしたくないことなどを
思い浮かべてから打ち消す時、
瞬間で心に嫌な気持ちまで感じてしまうので、
打ち消したのに憂鬱な気分が残ってしまうことも。
例えば「私は失敗しない」と言う時も、
一度失敗が浮かび不安を感じてしまいます。
するとその影響を受けてしまうというのはよくあることです。
私が子供の頃、自転車に乗る練習をしたのを
よく覚えているのですが、
いつも練習する道に電信柱があり、道が狭くなっていて、
そこを通る時いつも電信柱にぶつかってしまいました。
練習のたびに「電柱にぶつからないように！」
と思っていましたが、
いつも電柱のところで足をついて止まってしまいました。
ある時、友達のお母さんが電柱の手前で私に
「前を見て！」と言ったので、
私は電柱を見ないで進む道だけを見ましたら、
すんなり通り抜けることができました。
自分でもビックリで、
なんだ簡単じゃないかと思ったのを覚えています。
したくないこと、望まないことを否定語で言わず、
望む形をストレートに言うと、脳は素直に受け取るのです。
夢の実現や幸せな毎日を過ごすためには、
肯定語で素直に言ったり考えたりしたいですね。
人の脳はとても単純、シンプルにできていますが、
そのことを理解してうまく人生に生かしていきたいものです。
（奈良 吉野の一目千本の桜。）
また「あの人はズルい」と自分が言う時、
脳は自分がズルいと認識するそうです。
これはアメリカの神経言語プログラミングという分野で
研究されているそうですが、
（選挙演説などにも応用されているそうです。）
「あの人は自分勝手だ」
「彼は気の毒でかわいそうな人生だ」
「この社会は不公平ばかりだ」などと言う時、
脳はすべて「私は〜」と捉えているそうです。
人を非難したり傷つけたり、けなしたり、
軽蔑したりすると、
脳は自分ことだと理解し、自分で自分を傷つけます。
人を正論で非難しているようで、
実は誰より自分を非難していることになります。
だから文句の多い人に幸せそうな人がいないのでしょう。
これはキネシオロジー（筋反射テスト）でも、
はっきりと自分のエネルギーの流れが滞ることで
自分に影響が出ていることが分かります。
ですからやはり人や世界に対して
悪口や不平不満は言わない方がいいですね。
それは「いい人間であるために」という
立派な心がけだけではなく、
自分の幸せのためにとても大切なのです。
そして瞑想をする時にも、
「頭のおしゃべりをしないように」と思うと
おしゃべりは止まらないものです。
「呼吸に集中して他のことを考えない」と思えば思うほど、
他のことが浮かんでしまいます。
こんな時はただ「呼吸に集中する」でいいのです。
もし他のことを考えていることに気づいても、
ただそれを止め、また呼吸に集中でいいのです。
「やめなくちゃ！」と考えることを手放し、
素直に呼吸を感じてみるといいですね。
今日のお話はもう知っていたよと言う方も
いらっしゃるかもしれませんが、
これは日常の色んなところにからんでいて、
また応用できることだと思います。
ポジティブシンキングばかりにこだわると、
ネガティブなことを考える自分を否定してしまい、
それはそれでストレスになったりしますが、
これはポジティブシンキングではなく、
単純に言葉の使い方として考えると
ストレスなく応用できると思います。
本当に「私はダメな人間だ」と落ち込む時も、
素晴らしい人間だとは思えなくても、
「私にもいいところもあるよね」
と言葉にしてみたり、
「失敗したらどうしよう」ではなく、
「うまくいくかも」と言ってみたり、
嫌味を言ってくる人を非難したくなる時も、
「あの人にもいいところがある」や、
それも難しいなら「今日も元気そうだなぁ」と言ってみるなど、
ちょっとした言葉遊びのつもりで
自分に無理のない言葉で表現してみるクセをつけると、
自分のエネルギーの流れを滞らせることなく、
人や世界もそうあると脳が判断し、
自分の気持ちも自然と変化してくるかもしれません。
強引にポジティブシンキングをするのではなく、
うまく脳の働きを利用して、
気軽な言葉遊びのつもりでやってみるといいですよ。
毎日使う言葉は私たちに大きく影響していて、
私たちを創っています。
素敵な毎日のために、自分にも周りにも
あたたかい言葉、やさしい言葉、きれいな言葉を
使っていきたいですね(^^)
p.s.
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瞑想歴24年 和歌山市在住 北山裕子
東京や大阪を中心に瞑想セミナーを主催。 エネルギーヒーラー。
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