今日の記事は、
前半は今日訪れた入笠山で迷子になったお話で、
後半はそこで気づいたことのお話です。
（後半は写真4枚目の後ろからです。）
・
今日は朝から気持ちのいい青空が広がる
軽やかな一日でした。
あまりにもいいお天気だったので、
景色のいいところを歩きたいな〜と思い、
でもどこに行けばいいのかしらと思いながら、
なんとなく好きな方、気の向く方に国道を車で
見事な山々を眺めながら走っていくと、
家から20分くらいのところに
「富士見パノラマリゾート」の看板があり、
ゴンドラの写真があったので、
行ってみることにしました。
どうやら冬はスキー場らしく、
今の季節は入笠山の登山やハイキングで人気のようで、
登山の格好をした人が結構いました。
（今日訪れた入笠山はこんなところです♪
富士見パノラマリゾート グリーンシーズン - 長野県富士見町 東京から90分、富士山と八ヶ岳を望む高原リゾート。 富士見パノラマリゾート 長野県富士見町）
私は体力がないので
登山やハードなトレッキングは無理ですが、
ゴンドラで登って、あとは行けそうなところだけ、と行ってみますと、
ゴンドラからすでに見事な景色が！
（窓ガラス越しです。正面に八ヶ岳が見えました！）
1780mまでをゴンドラで上り、
ゴンドラを降りた所から登山道があり、
そこから山の頂上までは1時間くらい歩くようでしたが、
全部は無理なので、
ゴンドラ駅から10分の登山道の途中に
湿原があるようだったので
そこまで取り合えず行ってみることにしました。
街中でも、こうした初心者向けの山でもそうなのですが、
私は方向音痴で、
これまでも山でも街でもいつも迷子になって、
（あの京都の碁盤の目の街でも！）
一度は九州の阿蘇九重の山の中で
本当に遭難しかけたことがあったので、
無理はしない、
わからなかったら諦めて引き返すようにしているのですが、
それなのに、
今回も案内や地図を見ながら歩くのに、
迷子に・・・。
私の頭は大丈夫か？といつも
自分の脳が本気で心配になります・・・。汗
この方向音痴だけは昔からで、
どうしようもないですが、
私は山でも海外でも一人で行くことが多いので、
本当に困り物です。
googleやナビを見ていても迷子になるので、
すでに長野に来てから何回「ここはどこ〜？！」と思ったことか。
そうなるのに、
街中でもせっかくなら知らない道を通りたい！と、
来た時と違う道を行ってみよう、と
冒険してしまうのです。汗
（山では冒険はしませんがやはり迷子に。）
（長野 入笠山の湿原にて。この道はさすがに私でも迷いません。笑）
話せば長くなるので省略しますが、
同じ道を何度も行ったり来たりして、
ぐるぐる回って、
見たこともない場所に出て、
ここはどこー？！と思っていた時に、
ちょうど山から降りてきた人に道を聞いて、
なんとか無事帰ってきました。
（この山は普通の人は大丈夫ですよ〜。
登山をしない人でも気軽に楽しめるように、
ちゃんと道があり、看板もありましたから。
私はどこでも謎に迷子になるのです。汗）
ゴンドラから湿原まで片道10分と書いてありましたが、
一度も休憩していないのに、
行って帰ってきたら1時間半〜2時間経っていました。
私は一体どこをどう歩いてきたのか…？
時空間が歪んだのかも。。
（ただの迷子です。汗）
まあ10分が1時間半かかるのは、いつものことです。笑
取り合えず目標にした湿原まで行くことができ、
無事に帰って来られて何よりでした。笑
（八ヶ岳がきれいに見えました！）
そしてそんなことより、
山の中が本当に美しくて、
険しい山ではなく、
山の中の窪地に広々とした湿原が広がっていて、
（2枚目の写真の場所です。）
ちょうど今は120万本のスズランが咲き始めたところで、
他にもたくさんの種類の山野草が咲いていて、
色んな鳥の声が聞こえ、
天国のように美しい所でした。
これから夏に向けて
益々花盛りになっていくのでしょう。
ぜひまた行ってみたいと思います♪
（迷子覚悟で。笑）
（八ヶ岳とスズラン。素晴らしい眺めでした！）
そうして山の中を歩き回っていて思ったのですが、
「ゴンドラの駅はどこ？！
ここはどこ？！
こっちで本当にあっているの？」と思いながら歩いていると、
せっかくの山の美しい木々や鳥の声を
見ていない、聞いていないことに気づきました。
初心者向けに整備されているとは言え、
山道なので場所によっては木の根がたくさんだったり、
砂利道だったりで、
歩く時に足元に気をつけて歩いていると、
周りを眺める余裕もなく、
転ばないようにと足元しか見ていないことに気づき、
あれ？私は今日、景色のきれいなところに行きたかったのでは？
こんなに美しい山の中にいるのに、
色んなかわいらしい花が咲いているのに、
どうして足元しか見ていないの？
と思いました。
そして、
自然の中をゆるく歩くのは大好きだけれど、
それはただ歩くことが好きというのもあるけれど、
でも一番は、
自然の中にいる心地よさが好きで、
その心地よさを味わいたくて、
気持ちがいいな〜と感じたくて、
自然の中に行きたいと思ったはずでは？
なのにどうして転ばないようにということしか
意識が向いていないのだろう、
私は何をしているの？と思いました。
これは人生でも同じですね。
世界の美しさを楽しみたくて、
人と関わることの喜びを味わいたくて、
一緒に笑ったり、助け合ったりしたくて、
世界って、人って、なんて素敵なのだろう！
生きているって素晴らしい！と感じたくて、
その素晴らしさを味わいたくてみんな生まれてくるのに、
山に入ると歩きにくい凸凹道に気を取られたり、
道はこれであっているのかばかり気にして、
景色を楽しむことを忘れるように、
生まれれくると、
歩きにくい人生の凸凹道の足元にばかり気を取られ、
道を間違えないように
次はどこで曲がるのか、この道で正しいのか、
何をすればいいのか探しに忙しくて、
人生を楽しむことなどすっかり忘れています。
本当にもったいないですね。
そうして一番大事なことが何なのかを忘れて過ごし、
死ぬ間際に、
あれ？私はこの世界で何をしたかったのだ？
世界や人の優しさや美しさを感じ、感動し喜び、
楽しみたかったのでは？
と気づいたりするのでしょう。
確かに凸凹の山道で、
足元を見ないで歩くのは危ないですが、
足元だけに意識が向いたまま山を登り、
頂上に着いた時だけ景色を楽しむのでは
もったいないですよね。
そもそも人生の頂上ってどこなのでしょう？
そんなものはないのでは？
となると人生で景色を楽しむチャンスはない
ということになってしまいます。
でも人はそれは嫌だから、
安心して暮らせる家や家族、
お金、仕事、人からの評価などを手に入れて、
人生の凸凹道を、
安心して歩くことができる舗装道にして、
それから人生を楽しもうと考えるのでしょうね。
でもきっと人生の道は色んな風に変わるので、
死ぬまで続く高速道路のように整った舗装道には
ならないでしょう。
山を楽しむのは、
凸凹の山道の途中であるように、
人生を楽しむのは、
整っていなくて歩き辛い道の中にある時なのでしょう。
山の頂上は素晴らしい景色が見られたり、
達成感を味わえたりするでしょうが、
道の途中でしか聞くことができない鳥の声や、
そこでしか見ることができない小さな花々があるように、
人生にもその途中でしか味わうことができない
喜びや感動、幸せがあるでしょう。
今日は迷子になって歩きながらそんなことを思い、
迷子の今も、
どんなかわいらしい花が咲いているのか、
木々の葉ずれの音がどんなに優しいのか、
風が流れる感覚や、木の根のたくましさなど、
色んなことをちゃんと味わおうと思いました。
（写真だとわかり辛いですが、色んな山野草が咲いていて
天国のように素敵な場所でした♪）
人生もそんな風に意識を広げて生きる時、
毎日が楽しさや喜びでいっぱいになるではと思います。
今日は予定外で訪れた山で
素敵な経験ができました。
ぜひまだ行ってみたいと思います♪
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