連休真っ只中の今日、
朝から清々しい空気と太陽の光が溢れる
美しい一日でした。
街中や観光地は人が多いのだろうと思いますが、
部屋にいると静かで、
開け放した窓から流れる空気が心地よく、
窓から見える川沿いの木々が
日に日に成長していて、
見るたび窓の外の景色が変化していて、
毎日窓の外を見るのが楽しいです。
こんな毎日はとてもリラックスした
穏やかな気分になり、いいものだなぁと思います。
今日も夕方に近所の鴨川沿いをお散歩し、
ベンチに座って何もせずにただ空をボーッと眺めていました。
本を読んだり、
空を眺めることで何かを感じようと期待したりしない、
何もしない時間は本当に大事だなと思います。
よく、ボーッとするのが苦手という方や、
散歩をしても特に楽しくない、ただ歩いただけ、
空を眺めても「はい、確かにきれいです。」で終わりで、
それ以上特に何も思わない、
という方もいらっしゃいます。
そういう方に、
ボーッとするとふと気づくことや発見があるとか、
散歩するとこの世界に生きていることに感謝が湧いてくる、
空が美しくて感動して涙が溢れるなどと言っても、
感動して涙が出るなんて大袈裟だと
思うかもしれませんし、
自分はそんな風には思えない、
何も感じられない、と残念に思うかもしれません。
そんな人の中には、
でもできるならそんな風に感じてみたいなと思い、
散歩をしたり、空を眺めたりしてみようと
するかもしれませんが、
でもやっぱり何も感じられない、と思うかもしれません。
でもそれでいいのです。
ただ、今はそんな風にしか感じられないとしても、
この先、涙が溢れるほど感動したり、
心から世界は美しいなぁ！と思ったり、
感謝が湧いてきたりするようになっていくコツがあります。
それは、
何かを感じよう、
気づこう、
感動しよう、
ハッとするようなことを見つけようとしないことです。
空を見て、
「うん、まあ確かにきれいだな。」とは思うけれど、
そこまで感動したりしない時に、
もっと感動しよう、
もっとありがたく思おうとして、
一生懸命頑張って「なんて美しいのだろう！」と
自分を盛り上げようとしないことです。
散歩をしたことで、
何か新鮮な発見をしようとしないことです。
ボーッと公園のベンチや海辺などに座っている時に、
自分は平和で美しい世界に生きていて、
こんな時間があることや、目が見えることを
もっとありがたく思おうと、
感謝することを自分にさせなくていいのです。
しなくていい、ではなく、
そう感じるならするといいですし、
自然にそうなりますが、
あえてそうしようとしたり、
そうした方がいいからとやろうとしたり、
自分にそうすることを意識的にさせなくてもいい、
ということです。
これは大きな違いです。
散歩や、ただ空を眺める時、ボーッとしている時、
私たちは「ただ在る」状態で、
何も期待していない状態です。
beingとも言いますね。
そんな時は、
目標や結果、評価などが何もない状態です。
そうあると、人は自分の魂と自然に繋がり、
自然と感謝や感動が湧いてきたり、
気づきや発見があったりします。
インスピレショーンが湧いてきたりします。
それは起こそうとして起こるものではなく、
逆で、
自分への期待や
「何かをすること」を手放した時に起こることです。
感動や新鮮な感覚、気づきなどを
起こそう、起こって欲しいと心のどこかで思う時は、
期待から望む結果を無意識に握りしめていて、
それは一見ボーッとしているように見えても、
doingの状態、
自ら何かをしようとしている状態です。
その状態にあると、
感動や感謝、発見などは起こらないものです。
（和歌山市の地元の海にて。）
感動や感謝、気づき、インスピレーション、
シンクロニシティなどは、
いつも期待を手放しただ在る時にやってきます。
やってくる、と言いますか、
いつも共にあるのですが、
そうあると自然とつながる、という感じですね。
散歩して、歩きながら、
何も感じないな、
でも歩いていたら何か感じられるかな、
どのくらい歩けばいいのだろう、
これに何の意味があるのだろう、
感動とか新鮮さとか何も感じないな、
もっと素敵な場所でないと、
こんな住宅街では難しいな、
やっぱり自分には無理なのかも・・・などと思っている時、
何かが起こることを待って、期待していますね。
そんな時ほど何も起こりません。
かといって無心で歩いたり、空を眺めたりするのは
難しいですよね。
ではどうすればいいかと言いますと、
ただやっていること、見えていることなどに、
興味を持って眺めたり、楽しんでいるといいですよ。
興味を持って眺めたり楽しむということは、
心を開いているということです。
例えば、公園のベンチに座って周りを眺めたり、
散歩したりしている時に、
静かだなぁ、
あ、カラスの声が聞こえる、
あのカラスって一人暮らしかな、家族と同居かな、
「カァカァ」という声にどんな意味があるのかな、
何を言っているのだろう、
などとそのカラスに興味を持ってみたり、
ふわりと風が流れたのを肌で感じたら、
風が肌に触れる感覚ってなんだかいいな、
もう風は冷たくないのだなぁ、
この風はどこから吹いてきたのだろう、
この風との出会いも一期一会なのだなぁ、
などと考えたりしながら、
どうでもような、
でも今気づいたこと感じたことに意識を向け、
（日常の問題などではなく。）
ただ今気づいたことを楽しんでいるといいですよ。
カラスの声も風も、今気づいたことですね。
それだけでいいのです。
そうして何も期待せずにいるだけで、
特に何かに感動したり、気づいたりがなくても、
ちゃんと心はリラックスして癒され、
エネルギーが充電されていますから。
それを毎日短い時間でも続けていると、
そのうちに、
「今日のこの風の感覚、以前にも感じたことがあるな」とか、
砂浜を歩いていると
「今日の波は子供のように無邪気だなぁ」など
なんとなく色んなことを感じるようになり、
すると段々とハートにつながるようになり、
風が流れていることや、
鳥の声が聞こえることに、
感動したり感謝が溢れてきたりするようになります。
ポイントは、
何かを感じたり、気づいたりすることを、
期待しないこと、求めないこと、待たないことです。
ただ在ることを受け入れ、
心を開いていると、
自然とそれはつながりますから。
感動したり感謝したりできるようになりたい、とか、
何かいい答えやヒントが
降りてこないかな〜と待ったりせずに、
その期待を手放していることが、
本当の意味で「何もしていない時間」です。
仕事や家事をしたり、
本を読んだり運動したりしないことではなく、
自分に何かをさせない時間、期待をしない時間を持つことが、
大切なのです。
これは瞑想とやっていることの本質は同じです。
瞑想が早くできるようになる人は、
日常の中でそうした時間を過ごしていることが多いです。
これは瞑想が苦手な方や、
瞑想が早くできるようになりたい方、
瞑想には興味がないけれど、
もっと幸せを感じて生きたいと思う方にもおすすめです。
私はそんな何もしない時間が大好きです。
例えばカフェに入ったり、電車の中などで、
スマホを見たり、考え事をしたり、
本を読んだりするのもいいですが、
ただ今あることに気づいて、
それに興味を持って感じている時間が好きです。
何かで埋めることや効率重視に慣れている現代人は、
何もしないこと、
結果や効果、変化を期待しないでいることは
難しいかもしれませんが、
だからこそそんな時間が大事だと思います。
連休中、お時間がある時には、
ぜひそんな本当の意味での「何もしない時間」を
楽しまれてみてはと思います。
新緑が美しいいい季節ですね。
明日もそんな今にただ在ることを
心を開いて味わってみてくださいね(^ ^)
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